アラサー女が人生をばくちに賭けるとこうなった

人生をばくちに賭ける想いでデンマークへ旅立った三十路目前女子の赤裸々ポジティブダイアリー

▲幸先不安

おまたせいたしました!!!

 

やっと、やっと、、いざデンマークへ・・!!!

 

 

そんな高鳴る気持ちを抑えきれない私を乗せた飛行機は2時間遅れでパリを出発。 

着陸体制に入る機内で事前予約をしていた電車の時間が刻々と過ぎていった。

 

さようなら、無駄になった切符・・・。

 

出発もなかなか決まらなかったし、←ほぼ自分のせい

飛行機は遅れているし、

私、デンマークに嫌われてるのかな・・?

空の上からデンマークを目の前にし、急に不安な気持ちに襲われた。

 

しかしふと顔をあげると、窓の外には雲ひとつない青空が広がり、

気ままに浮遊する気球が夕日に照らされていて、

なんとも美しい景色が目に飛び込んできた。

「これぞ夢にみた北欧ライフ・・まだ始まってないけど。」

その瞬間私の不安はどこかへ吹っ飛び、一気に歓迎されている気持ちになった。

何せデンマークの冬は晴れている日が数日しかないと聞いていたもので・・・

(のちのち過ごしてわかったことだが、冬でも割と晴れている日が多い。でもくそ寒い。)

 

デンマークの晴天ありがとう!

よーし! さっさとスーツケースを拾って学校へ向かうぞーっ!

 

18時までに学校に到着する必要があったのでなるべく早く空港を出たかった。

しかし、待てども待てども私のスーツケースは現れない。

 

まさか・・これは・・・

 

 

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あれ・・?やっぱりデンマークに嫌われてない・・?

 

どうしたらいいかわからず、インフォメーションらしきものも見当たらず、係員らしき人も見当たらず、放心状態のまま到着ロビーを出てしまった。

この行動がのちに自分自身を追い詰めることになることも知らずに・・・

 

ゲートを出るとインフォメーションのサインが出ていたので、神にすがるような気持ちでそこを目指した。

しかし状況を説明すると、神とは思えない態度で、

 

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どうやら到着ロビーから一歩でも外へ出てしまうと、二度と中へ戻れないらしい。

なにその恐ろしいルール・・出口に書いておいてよ・・・

 

そして彼は眉間にシワを寄せたまま

「ミーティングポイントに行けば別の係員が来るから待っていなさい」と言い放った。

 ”ミーティングポイント”ってなんだよ・・・と思いつつも

言われた通りに向かうと、そこには”Meeting Point”と書かれた看板があった。

きっとここだろう・・と安堵したのもつかの間、係りの人が一向に現れない。

 

待てども待てども現れない・・・

刻々と時間は過ぎていく・・・

やきもき・・やきもき・・・

 

空港に着いてから何時間経過したのだろうか・・泣きたい気持ちを押し殺し、

いても立ってもいられなくなった私はその場を離れることを決心。

隣のビルにある出発ゲートへ向かい、乗ってきた飛行機のエールフランスの人に助けを求めることにした。

 

事情を説明すると、

 

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まんまと同じようにお説教をくらった。

そしてさっきと同じようにミーティングポイントに(今度はエールフランスの)係員がやってくるから待っていなさい、と告げられた。

出た。またもや”ミーティングポイント”。

先ほどの例があったのでまったく信用ならないなぁと思っていると、

まるで私の心を見透かしたかのように「係員が来るまでそこを離れてはだめよ。」と忠告を受けた。

 

また隣のビルへ戻り、”Meeting Point”へ。

目の前にスタバがあったが、一瞬でも離れると係員と会えないような気がしてフラペチーノを諦めた。

 

いつ来るんだろう・・・そう思っていると、

 

 

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救世主のごとく現れたエールフランスのおばちゃんの後につづき、カードキーで何重もの扉を通りぬけると無事に到着ロビーに戻ることができた。

そのままスーツケースの案内所(Baggage Claimとかいう場所)まで連れていってもらい、彼女はキックボードに乗って颯爽と去って行った。

 

ここまで来るのになんて長い道のりだったんだろう・・・

すぐそこにあったのに・・・

 

自分のアホさ加減に落胆しながら書類に名前と滞在先の住所を書いて提出すると、

「君の名前がリストに載っている。君のスーツケースは今夜到着する。明日届けるから。」と淡々と言われた。

無事にあってよかった・・・という安心感と同時に今夜は一体どうしたらいいのよ!着替えもタオルもないじゃない!という文句が口から出そうになったが、この人にはまったく関係ないので引っ込めた。

 

空港にセブンイレブンがあったので今夜をしのぐための歯ブラシと歯磨き粉とシャンプーを購入。合計2000円の出費。

 

たっけーーーーーーーーーー!!!

デンマークの物価の高さを目の当たりにした瞬間だった。

 

さあ、電車に乗ろう。

もちろん事前予約した切符はもう使えないので再度切符を購入。

目的地のホルベックに行くにはコペンハーゲン中央駅で乗り換えなくてはいけない。

多分この電車だろうと乗車し、多分この駅だろうと降車すると

ちゃんとコペンハーゲン中央駅に着いていた。

 

コペンハーゲン中央駅にはそこらへんに係員が居てくれるのでありがたい。

しかも「DSB(デンマーク国鉄)」と書かれた赤いベストを着ているので大変わかりやすい。

早速係員のおばちゃんを見つけ、何番線に行ったらいいのか尋ねると、

 

 

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ここまで来てまだ辿り着けないっていうのか・・・。

駅のホームで寒さと疲労で意識が遠のきそうになっていると、

 

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ねぇ、完全にデンマークに嫌われてるよね・・?そう思うよね・・?

申し訳なさそうにしているスノーボードの持ち主のお兄さんにもそう訪ねたかった。

 

1時間後、電車が時間通りに来てくれたことが幸いだった。

電車から見える窓の外は真っ暗でなにも見えない。

学校に到着すべき18時はとっくに過ぎてきた。

 

1時間ほど電車に乗るとホルベックに着いた。

当初の予定ではバスに乗る予定だったが、そんな体力もなくタクシーを拾い学校へ。

電飾がちらちら輝くおとぎ話に出てきそうなかわいい玄関の前に横付けしてくれた。

 

 

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学校の中へ入り、人気が全くない校内をうろうろしていると

先生らしき人が出てきて「待っていたわよ〜〜〜!」と言いながら抱きついてきた。

状況がいまいち掴めないまま先生に手を引かれて向かった先の扉を開けると・・・

  

 

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願ってもいないアメリカのスクールドラマみたいな状況に戸惑いを隠せないまま

Kunst Højskolenでの私の寮生活は始まった。