【2022年最新】ベルリンで就労ビザ取得の攻略方法
ドイツ、ベルリンにやってきて早4年。
今まで何度、ビザ更新や海外生活についてのまとめブログにお世話になったことか。
とうとう私も経験談を記すことを決意した。
この情報が少しでも誰かの役に立つこと祈って・・
さて、就職活動を始めてから幾つもの企業からお祈りメールをもらっていた私だったが、
2022年3月末日、念願の採用通知をいただいた。
契約書を手にし、ほっとしたのも束の間、
フリーランスビザから就労ビザに切り替えるという難題が待ち構えていた。
いつものように予約を取ろうと移民局のサイトへ行ってみると・・・
ぜんぜんつながらない。
何回クリックしてもびくともしない予約ページがそこにはあった。
(追記:2022年8月からは繋がったようです)
どうやらウクライナから大勢の難民が申請にやって来ているようで、
予約ページは封鎖状態になっていた。
仕方がないのでメールを送ることにした。(このときの就労ビザの担当部署はB1/B2)
しかし、何週間経っても返事がこないではないか。
この時点でもっと危機感を持っておくべきだったと後々後悔することになる。
【POINT その1】リマインドメールは毎週送ること
待っていれば来るは大間違え。催促しても来ない。
3週間後、再度メールを送ってやっと返事がきた。
移民局より
「必要書類を送付ください。書類確認後に面談の予約を取ります。
尚、このプロセスには2〜8週間かかります。」
【必要書類は以下のとおり】
- 有効なパスポート
- 雇用契約書
- 大学や専門学校の卒業証明書
- 写真付き健康保険証
- 健康保険加入証明書(文書で発行されるもの。Webのアカウントページで確認できる場合がある)
- 住民登録票
- 賃貸契約書
- 賃貸を証明するもの(銀行の引き落とし履歴など)
- 申請書(会社からのサインが必須)
- 追加で、現在の職種に関連性のある分野で働いていたことを証明するために以前の職場での雇用契約書を添付しました。
【POINT その2】会社からのサインはその場で直接書いてもらう
「あとでやっておく。」は一生やらない。
私の場合、申請用紙の記入を人事部にお手伝いして貰おうとするも、
のちに担当者が病欠になり、申請用紙にサインを貰うまでに3週間もかかってしまった。
移民局に書類提出を求められてから1ヶ月後、ようやく全部揃い提出完了。
数日後、「不足している書類があるので提出して下さい。」と返信があった。
【追加の必要書類】
- 日本の大学卒業資格とドイツの大学卒業資格との同等性を証明するもの
こちらのサイトで取得できるようです
anabin: Anabin - Informationssystem zur Anerkennung ausländischer Bildungsabschlüsse
翌日に提出。
そして気がつけば、一寸の音沙汰もなく1ヶ月が経過していた。
8週間かかると言われたけど、さすがに遅くないか・・?
リマインドメールを送ってみるが返事なし。
さらに2週間後、2度目のリマインドメールを送った。
そして、その2週間後にようやく返事が届いた。
移民局より
「同僚が尋ねた追加書類がまだ届いていないようです。」
なんだと・・・?
いや送った、確実に送っている。
思ってもみない返信が来たので呆れてひっくり返りそうになった。
そうだ、ここはドイツだった、と自分に言い聞かせすぐに書類を再送付した。
2週間後、返信があった。
移民局より
「労働局へ書類を転送しました。返事がくるまでに8日〜2週間かかります。」
事はようやく動き出したのだ。
最初に移民局に連絡を取ってから、すでに5ヶ月が過ぎようとしていた。
今となってはタラレバだが、毎日でもリマインドメールを送るべきだったのかもしれない。
悲しい事にここドイツでは、忍耐や遠慮などという日本人特有のアイデンティティは一切役に立たない。
そしてまもなく、労働局から会社の人事部に連絡が入った。
労働局より
「大学での選考科目と現在の職種の関連性を教えてください。」
【労働局からの問い合わせは以下のとおり】
- 仕事内容の詳細
- 1週間の労働日数
- 卒業した大学のモジュール(選考科目の詳細)
- 仕事内容と大学の取得科目の関連性
【POINT その3】辻褄を合わせる
なぜ他の誰でもない自分(外国人)がドイツで働く必要があるのか、プレゼンテーションをしなくてはならないのだ。
私は日本の美大を卒業しており、採用部署と学部が結びつかなかったのでこのような問い合わせがあったのかもしれない。
納得させるようこじつけをして、問い合わせ内容をWordでまとめて提出した。
(ドイツ人ではなく、日本人を雇う必要があるという説明も加えた)
それから2週間後・・・
移民局から返事がきた。
「ビザの準備ができたので受け取りにきてください。」
キタ―――(゚∀゚)―――― !!
【必要書類まとめ】
- 有効なパスポート
- 雇用契約書
- 大学や専門学校の卒業証明書
- 日本の大学を卒業した場合、ドイツの大学卒業資格との同等性を証明するもの
- 写真付き健康保険証
- 健康保険加入証明書(文書で発行されるもの。Webのアカウントページで確認できる場合がある)
- 住民登録票
- 賃貸契約書
- 賃貸を証明するもの(銀行の引き落とし履歴など)
- 申請書(会社からのサインが必須)
- 仕事内容の詳細
- 1週間の労働日数(フルタイムでない場合)
- 卒業した大学のモジュール(選考科目の詳細)
- 仕事内容と大学の取得科目の関連性
- 追加で、現在の職種に関連性のある分野で働いていたことを証明するために以前の職場での雇用契約書を添付しました。
ふぅ・・これだけ揃えれば怖いものはないと思いたい。
後日談
最後の最後まで気を抜かぬまいと、もしもの為にドイツ語通訳の方をお願いした。
しかし、予約当日・・・
乗り換えを間違え、電車に乗れずタクシーを手配するも5分の遅刻。
通訳の方と階段を駆け上がり息を切らしながら待合室に着くと、
「ピロリン」
丁度私の予約番号が表示された。
動悸と呼吸を整えつつ指定の部屋へ、、
受付のお姉さん「Deutsche or English?」
英語通じるんかーーーーーい
メールで問い合わせていたフリーランスとして副業ができる許可も付いており、ビザを受け取るまでほんの30秒。
こうして私のビザ取得は呆気なく幕を閉じた。
移民局から外へ出ると気持ちの良い秋晴れで、肌寒い風が頬を横切った。
(いや、手続きはじめてから春と夏終わったぞ)
これから試練を控えてる方へ
書類さえ完璧に揃っていれば、怖いものは待たされる時間のみです。
検討を祈ります。