●飛行機あるある〜チェックイン編〜
ようやく出発の日を迎えた。
大量の荷物をなんとか押し込んで
私は万全の搭乗体制でチェックインカウンターへ向かった。
事前にスーツケースの重さを測っていたので
スムーズなチェックインができるだろうと自信があった。
ところがどっこい・・・
「機内に持ち込める手荷物は7kg未満の荷物1個だけとなっております。」
えぇぇぇぇえええええええええええええぇぇぇ
手荷物も計測されるのぉぉぉぉおおおおおおお
こちらの荒れた心情を無視して
受付のおねえさんは淡々とした笑顔で無茶振りをしてきた。
「現在、手荷物が合計で10kgあるので7kgまで減らし、ひとつにまとめてください。」
えぇぇぇぇえええええええええええええぇぇぇ
めんどくせぇぇぇええええええええぇぇえええ
あと3kgどうやって減らせばいいのよぉぉおお
そう声を出して叫びたかったが
このままではきっと飛行機に乗らせてくれないと思い、大人しく従うことにした。
私がチェックインカウンターの前でいそいそとスーツケースを広げようとすると
受付のおねえさんはまたしても淡々とした笑顔でそれを制止した。
おねえさんが指した先はほこりがたまっていそうな場所でした。
私はみすぼらしいほこりのような気持ちで荷造りをはじめた。
ときおり感じる道行く人々の視線は、できる限り無視した。
スーツケースに詰めこめるだけ詰めようと試みるが、、
閉まらない。
最終手段だ。
全部着た。
これから北欧へ行くというのを忘れてしまうほど
暑かった。
ボストンバックの中身は大分減り、
背負っていたリュックをその空いたスペースに押し込んだ。
そして、明らかに着膨れした姿で再びチェックインカウンターへ。
再測定の結果は−1kg。
ぜんぜん減ってない。
しかし、体型が変わった私の姿に見かねたのか
おねえさんは「ご協力ありがとうございました。」とだけ言って、
搭乗チケットを渡してくれた。
やっと飛行機に乗れる・・
これですべての事が済んだと思いきや、
おねえさんが今度は申し訳なさそうに言った。
「飛行機の出発が1時間遅れます。」
えぇぇぇぇえええええええええええええぇぇぇ