アラサー女が人生をばくちに賭けるとこうなった

人生をばくちに賭ける想いでデンマークへ旅立った三十路目前女子の赤裸々ポジティブダイアリー

●そうやすやすと月9のヒロインにはなれない

私はスロバキアのスケート場に来ていた。

 

ヨーロッパ→スケート→お洒落な休日という安易な思考が私をここへ導いたのだ。

異国のスケートリンクをすいすい滑っている、まるで月9ヒロインのような自分を想像した。

 

スケート場へ着くと、老若男女で溢れていた。

主に親子連れが多い。

例えるならば、週末のイオンのような光景である。

 

受付のおばちゃんとおじちゃんに英語が通じず困っていると、

うしろに並んでいたおねえさんが通訳を買って出てくれた。

チケット購入からスケート靴のレンタルまで面倒をみてくれ、

彼女のブロンドヘアーとふくよかな体型も相まってか、まるで女神のようだった。

 

突如として現れた女神に感謝しつつ、スケート靴に履き替えた。

履き替えている途中、嫌な予感がしていた。

 

予感はすぐに的中した。

 

 

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氷の上にすら辿りついていないのに、二足歩行ができない。

 

 

そんな私を見て笑っている、

 

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こっちでも笑っている、

 

 

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子供も笑っている。

 

 

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いつの間にかスロバキアの笑い者になっていた。

 

やっとの思いでスケートリンクに辿り着くも、

想像していたものとは遥かにかけ離れた姿がそこにあった。

 

 

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ひーひー言いながら地道に進んでいると

すぐ隣をちびっこスケーターが私の何十倍もの速さで横切っていった。